Friday, December 26, 2008

◎Light・Right

NEW YORKは今頃聖夜を経て
静寂のなかに年の瀬を迎えてゆくことだろう。

今年の12月は2週間ほど
リサヴォートのポーラーベア写真展のために
NEW YORK滞在をしていたので
まだ身体が両時空をさまようときがある。
脳内もふと五番街をリアルに散歩していることがある。

昼と夜が逆さまという場の差異による時差という感覚は
改めて考えると不思議なものだ。

人が『光』を受けて反応を起こすという
人類の営みに立ち戻ってあらためて考えさせられる。

このたびのNEW YORK滞在でも
著しく『Orb』を撮影することとなった。
また興味深かったことはNEW YORKに在住している方たちと
ふと『Orb』の書籍のことで『Orb』の話題になると
私が出会った人たちは皆さん
その存在を当然のことのようにご存知だった。
やはり日常的にそのような写真が撮影されているからなのだろう。

ロックフェラーセンターよりのぞむ摩天楼。


この景観に『Orb』が撮影されることを以前より望んでいた。
この時には共にご案内していたご家族のご子息も一緒に撮影。
心楽しいひとときだった。
九歳の僕もこの写真と同定できる『Orb』の存在を
同じタイミングで同方向に写真に納め二人でおおいに盛り上がった。

そしてブロードウエイにて中空に光の帯。



年越しを向かえると
ゆく年くる年のカウントダウンが行なわれるタイムズスクエア。
そこには光の龍が棲んでいると昔から信じられている。
そこからブロードウエイを
セントラルパークにほどなく進んだ街角で。
瞬間に跳躍する光の帯の中に
幾つかの『Orb』がきっちりおさまっている。
この光の帯は海外で開催された『Orb』に関するカンファレンスでも
確かに同様に確認されていた。

この撮影時には瞬時にフラッシュの中にこの光の帯が
私の目でも視認できたのだった。
きりっとひきしまった冷たい夜気の寒さのなかで
意識が澄んだ状況だったためかしら。

意識が集中できている時には
日頃眠らせている認知力が高まるものだと実感する。
今年多忙すぎてすっかり拡散させてしまった集中力を
来年はしっかり取り戻すべく精進しよう思う。

これからこれまでのブログのブランクの間に
時々刻々とめぐってきたことなどを振り返り
これまでとこれからと時空を渡って
過去・現在・未来を自在に志向するタイムマシーンのように
しばらく多様な『Orb』についての編集記録を試みたい。

その意識の『Orb』コンタクトが後々に
何かの示唆に満ちてゆくような気配と共に
ブログをひとつの実験場にしてみたいと思う。

このところ『Orb』に関するうれしいお便りをいただき感慨深い。

『The Orbs-Japan.com』という光子にまつわる写真集を
日本初のタイミングで出版することが叶ったことで
『THE ORBS-JAPAN.COM PROJECT』のサイトへ
思いがけないメッセージをいただく。
書籍をご覧いただいてご感想をお寄せくださることへの
ほんとうに大きな喜びを実感する。

『ファースト・ペンギン』というシンボリックな言葉がある。

ペンギン君たちは群れになって行動するのだけれど
海に最初に飛び込むペンギンのことを言うのだそうだ。
なにごとも最初に行なうことには勇気と度胸が必要で
そこに潤沢な栄養が満ちている大海に飛び込む時には
実は一方で天敵も存在していて
ぱくりと食べられちゃうリスクも存在する。
だから続くペンギン達は
最初に飛び込む一羽のペンギンの様子を
じーっと見守るのだという。

『Orb』がこれまでどのような解釈や見方をされてきたのかは
世界中に多様な見解が存在しうるしうかがい知れない。
日本で最初にこのような写真集を出版したことについて
どのようにご覧いただけるのかもはかり知れない。

ただ必然
時が満ちてこのような次第に運ばれていった。
見守ってくださる方々に
幸福な何か(Something)のきっかけになったなら
なによりの喜びなのだけれど。

人の想像力がどのような方向に向かってゆくかどうかは
その人それぞれが内に秘める
多様な過去の経験知を通じて産み出されてくるのだということ。
それは歴史が編んで来た。
けれどその歴史をどのような視点で読み解くかによって
歴史の真実は異なる。
その見解の経験を通じて
未知なることに向かうあるべき作法を
多くの方々にご教示いただき切実に学びを実感している。

未だ断言できないこと。
それらを中空に浮かばせて多様な角度から見つめてみること。
その一方で
真実として不易普遍に揺らがないことへの心眼。

それが
真・善・美というピタゴラス的叡智に
近づくものとなるのかどうか
現代思想を較べ並べて
その隙間に
未来への可能性を探索してみたい。

『Orb』の存在について考えるようになったのは
もう20年以上も前のこと。しばらくずっと一人で考えて来た。
そして一緒に考える仲間と出会うことが叶った。

2008年は『Orb』コンタクトについて
どのように言語化・視覚化してゆくことが正しいのか
じっくり考え続けて来た。

2009年は『Orb』の撮影をされている方々や
興味をお寄せいただく方々と共に
つながる・ひろがる・ふかまる
豊かで実りあるコミュニケーションを心がけたい。

連綿と続くひとつながりの力が産み出す
未来への伝承(ものがたり)の可能性と恩恵について
年末年始は正しく思考を巡らしてみたいと思う。

Light-光を Right-正しく
心に灯す営みとして結ばれますように。

Wednesday, December 24, 2008

◎Christmas・Orbs

一年365日。
今年もあっという間の
時空間の旅をした。

昨年の今・今年の今。

『現在』ーいまにあるーということを振り返れば
一瞬のうちに凝縮された一年の記憶が回顧される。

そう、まるで映画『コンタクト』のように。
意識は実に時空を超えて瞬時に羽ばたく。


前回アップしているのが今年の1月5日(日本時間)。
今日はMerry Christmas 12月25日(日本時間)。

ひさしぶりのカムバック。
前回のブログでは
今年のクリスマス
私たちはどのように過ごしているだろうと
思いと願いを馳せていた。

そのブログを時々ご覧くださっていた久保田さんとはじめて
おめにかかることができた今年のクリスマスシーズン。
今年12月4日に出版されることになった
『Orb』という『光』のふるまいの写真集をすでにご存知で
その書籍をにこにこしてお持ちくださっていた。
とても嬉しく大感激!

お嬢様とご一緒だったので
「実は・」と『Orb』のことをあれこれご説明差し上げていたら
「私でも撮れるかしら・」とカメラを用意して撮影を始められた。

そして
「ああ、こんな写真が撮れました!」と
さっそくその場で見せてくださった写真がこちら。




友人のナオミグレースの夢見るクリスマスライブで
今年もリサが抽選会でラストウィナーをひきあてて
サンタからギフトを受け取って
喜びいっぱいにわあーッとハグしている瞬間。

リサの2008年を象徴するような
とっても幸福感あふれる一枚の写真を撮影してくださった。

優しいピンク色の『Orb』が弾んでいる。
この傾向は作家の橋口いくよさんも撮影されていて
雑誌ダ・ヴィンチの取材のために
先日オフィス訪問してくださった際に
「私はピンク色のゆれる『Orb』が撮れるの!」と
嬉しそうにお話してくださった。

お二人が使っていらっしゃるカメラは異なるが
撮影されている『Orb』の同現象は興味深い。

ダ・ヴィンチの記事は2009年1月6日発売号。
『東京西遊記』という興味深い紙面でご紹介にあずかる予定。
精神科医の名越康文さんと
未知の純粋な喜びについて
宗教観とつなげて話し合えたことが興味深かった。

ほんとうに今年どれだけの幸福な出逢いと経験と喜びが
満ちていたことだろう。

少しプロセスを辿ってみたい。

昨年のブログをアップしてから後
春の桜咲く頃まで息をもつかず
リサと共にポーラーベアに関する写真集3冊の制作に取組んでいた。

最初に3月のホワイトデイに合わせて出版されたのが
『北極シロクマ・南極ペンギン』(大阪書籍)




続いて4月の初めの出版。
北極グマ親子の愛ある姿を綴った
『Polar Bear LOVE』(ソニーマガジンズ)




そして花祭りの日に出版日を迎えた大型写真集
『White Gift- ホワイトギフト』(木耳社)



数ヶ月のうちに並行して
3冊の写真集同時期発刊という
光栄なる機会をめぐって駆け抜けていた。

その後
その写真集発刊を通じて
リサヴォート写真展開催へと精神の発露が続いた。

4月の札幌開催










5月の東京新宿開催









7月の東京竹中工務店東京本店ギャラリーエークワッド開催







9月の六本木ヒルズけやき坂TSUTAYA書店ブックフェア開催
そして
今年12月のニューヨークでの日本クラブギャラリー開催へと
連綿と続く進展が叶った。

深い感慨と共に
多くの方々のお力添えいただくこととなり心からの感謝でいっぱいです。
ほんとうにありがとうございます。

そして
その間に
もう一冊の書籍制作に向かう。
縁あってウェブサイト制作も同時並行。
11月にそのお披露目に至った。

命名は『THE ORBS-JAPAN.COM PROJECT』。
未知なる『Orb』という存在・現象に向かってゆこうとする
次世代に送る
日本ならではの伝承プロジェクトをめざすこととなった。

石橋宗親氏・宮尾武学氏が
共にウェブデザインを担ってくださり
敬愛する仲間たちと共に
『ムーンソサエティ』と名付けた定期的な会合を5月から開催し
月の美しい晩に感覚を研ぎ澄ませ
共想・共創に向かう対話を通じて
『Orb』について知見を重ねて来た。

特に石橋さんは昨年のクリスマス直後から
『Orb』コンセプトについて常に静かに話を聴いてくださり
手元にペンを走らせ
素材に目を通し
そこに彼自身の感性を含み
私たちのデジタルコンテンツをまとめて
美しいウェブサイトを産み出してくださった。

http://www.orbs-japan.com

今もリアルに思い出す。

昨年の今日クリスマスディナーの席で
ー『Orb』の写真集を創るーという
幸せな『Gift』をいただいたのだった。

リサが腕によりをかけたクリスマスターキーを
オーブンからディナーテーブルに運んで来たとき
その馥郁とした美味しい香りと豊潤な赤ワインの相性が
わーっという幸福感を高揚させて
その場で撮影する写真一枚一枚に『Orb』が写り込んで来た。

同席してくださっていたのは
三五館の星山社長と編集の森上さん
マルプデザインの清水社長と奥様の佐野さん。

リサヴォート撮影の北極と南極の写真アーカイブを工夫し
一冊の書籍に地球をまるごと北極も南極も入れこんでしまおうと
『北極シロクマ・南極ペンギン』の企画をご提案し
マルプデザインさんのご尽力で制作に入ったところだった。

その感謝を込めて大きなツリーを囲み
手作りのクリスマスディナーをご用意させていただいたのだった。

デジタルカメラで撮影することは
私たちの認知力と情報共有力を著しく現代に向上させた。

「どうですか?どんな写真が撮れていますか?」
「はい、皆んなこんなにハッピーな笑顔です!」と
すぐにその場で画像と認知を分かち合える。

そのモニターをお見せしているうちに
「これは何ですか?」と質問を受けたのが
写真に写っている白いまあるい光の存在ー
『Orb』のことだった。

「さあ、何だと思われますか?
 私たちの想像力をかきたててくれる
 写真に写る興味深い光子の現象です。
 世界中の人たちが多様な仮説を立てています。
 幸せな時、幸運な時、意識が高揚している時、
 感動が深い時などに、よく写るのです。
 今日は、とりわけ連続して写り続けていますね。
 ほんとうに幸せな夜です。」

そうして
世界中の人たちがそれを写しはじめているということ
海外では研究するカンファレンスが開催されはじめていること
私とリサはその情報を密やかに収集・研究しつつあることなどを
お話したのだった。

「ぜひ写真集にしましょう」
その星山社長の一言から
その後の2008年
10ヶ月以上の日々を注いでようやく出来上がった『Orb』の写真集は
『The Orbs-Japan.com 』という命名で息吹を吹き込まれて誕生した。



http://www.amazon.co.jp/Orbs‐Japan-com-薄羽-美江/dp/4883204375/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1260152746&sr=8-2

その祝福と恩恵をふりかえり
ムーンソサエティの仲間と共に過ごすクリスマスのひととき。
皆お料理の鉄人・達人・賢人でほんとうに驚いた。

ひでかさんのこだわりイタリアンフルコース
くみさんのふわふわオイスター
かおるさんのしっとりメレンゲ
きょうチャーリーさんの恋におちる海老わんたん
おおにしチェリーさんの豪華キャンティケーキ
せいこさんの梅ワイン
あさのさんのグラッパいっぱい
はしばさんのアッシュいっぱい
そねさんの駆けつけいっぱい

リサと私はただ
ごちそうさまの恩恵にあずかり
心ゆくまで堪能させていただきました。

くみさんがお送りくださった写真に
心に残る温かなひとときを回想して。














この瞬間は他に2台のカメラでも撮影。
いずれにも同様の『Orb』が写り込む。
最近は
同定される『Orb』の存在が認められるようになった。
一人だけで撮れているのではなく
仲間と共に撮影し分かち合うことができるからこそ
気づくことができる恩恵。







温かな仲間の心からのギフトに
感謝でいっぱい満たされ
お腹もいっぱい満たされる。
ほんとうにありがとうございます。


昨日・今日・明日はある企業様の教育の仕事で早朝から出ている。
このあふれる日々の幸福感と感謝を胸に
参加された皆様が『Christmas Gift!』と喜んでくださるような
トレーニングをお届けしたい。

Merry Christmas!