◎Light・Right
NEW YORKは今頃聖夜を経て
静寂のなかに年の瀬を迎えてゆくことだろう。
今年の12月は2週間ほど
リサヴォートのポーラーベア写真展のために
NEW YORK滞在をしていたので
まだ身体が両時空をさまようときがある。
脳内もふと五番街をリアルに散歩していることがある。
昼と夜が逆さまという場の差異による時差という感覚は
改めて考えると不思議なものだ。
人が『光』を受けて反応を起こすという
人類の営みに立ち戻ってあらためて考えさせられる。
このたびのNEW YORK滞在でも
著しく『Orb』を撮影することとなった。
また興味深かったことはNEW YORKに在住している方たちと
ふと『Orb』の書籍のことで『Orb』の話題になると
私が出会った人たちは皆さん
その存在を当然のことのようにご存知だった。
やはり日常的にそのような写真が撮影されているからなのだろう。
ロックフェラーセンターよりのぞむ摩天楼。
この景観に『Orb』が撮影されることを以前より望んでいた。
この時には共にご案内していたご家族のご子息も一緒に撮影。
心楽しいひとときだった。
九歳の僕もこの写真と同定できる『Orb』の存在を
同じタイミングで同方向に写真に納め二人でおおいに盛り上がった。
そしてブロードウエイにて中空に光の帯。
年越しを向かえると
ゆく年くる年のカウントダウンが行なわれるタイムズスクエア。
そこには光の龍が棲んでいると昔から信じられている。
そこからブロードウエイを
セントラルパークにほどなく進んだ街角で。
瞬間に跳躍する光の帯の中に
幾つかの『Orb』がきっちりおさまっている。
この光の帯は海外で開催された『Orb』に関するカンファレンスでも
確かに同様に確認されていた。
この撮影時には瞬時にフラッシュの中にこの光の帯が
私の目でも視認できたのだった。
きりっとひきしまった冷たい夜気の寒さのなかで
意識が澄んだ状況だったためかしら。
意識が集中できている時には
日頃眠らせている認知力が高まるものだと実感する。
今年多忙すぎてすっかり拡散させてしまった集中力を
来年はしっかり取り戻すべく精進しよう思う。
これからこれまでのブログのブランクの間に
時々刻々とめぐってきたことなどを振り返り
これまでとこれからと時空を渡って
過去・現在・未来を自在に志向するタイムマシーンのように
しばらく多様な『Orb』についての編集記録を試みたい。
その意識の『Orb』コンタクトが後々に
何かの示唆に満ちてゆくような気配と共に
ブログをひとつの実験場にしてみたいと思う。
このところ『Orb』に関するうれしいお便りをいただき感慨深い。
『The Orbs-Japan.com』という光子にまつわる写真集を
日本初のタイミングで出版することが叶ったことで
『THE ORBS-JAPAN.COM PROJECT』のサイトへ
思いがけないメッセージをいただく。
書籍をご覧いただいてご感想をお寄せくださることへの
ほんとうに大きな喜びを実感する。
『ファースト・ペンギン』というシンボリックな言葉がある。
ペンギン君たちは群れになって行動するのだけれど
海に最初に飛び込むペンギンのことを言うのだそうだ。
なにごとも最初に行なうことには勇気と度胸が必要で
そこに潤沢な栄養が満ちている大海に飛び込む時には
実は一方で天敵も存在していて
ぱくりと食べられちゃうリスクも存在する。
だから続くペンギン達は
最初に飛び込む一羽のペンギンの様子を
じーっと見守るのだという。
『Orb』がこれまでどのような解釈や見方をされてきたのかは
世界中に多様な見解が存在しうるしうかがい知れない。
日本で最初にこのような写真集を出版したことについて
どのようにご覧いただけるのかもはかり知れない。
ただ必然
時が満ちてこのような次第に運ばれていった。
見守ってくださる方々に
幸福な何か(Something)のきっかけになったなら
なによりの喜びなのだけれど。
人の想像力がどのような方向に向かってゆくかどうかは
その人それぞれが内に秘める
多様な過去の経験知を通じて産み出されてくるのだということ。
それは歴史が編んで来た。
けれどその歴史をどのような視点で読み解くかによって
歴史の真実は異なる。
その見解の経験を通じて
未知なることに向かうあるべき作法を
多くの方々にご教示いただき切実に学びを実感している。
未だ断言できないこと。
それらを中空に浮かばせて多様な角度から見つめてみること。
その一方で
真実として不易普遍に揺らがないことへの心眼。
それが
真・善・美というピタゴラス的叡智に
近づくものとなるのかどうか
現代思想を較べ並べて
その隙間に
未来への可能性を探索してみたい。
『Orb』の存在について考えるようになったのは
もう20年以上も前のこと。しばらくずっと一人で考えて来た。
そして一緒に考える仲間と出会うことが叶った。
2008年は『Orb』コンタクトについて
どのように言語化・視覚化してゆくことが正しいのか
じっくり考え続けて来た。
2009年は『Orb』の撮影をされている方々や
興味をお寄せいただく方々と共に
つながる・ひろがる・ふかまる
豊かで実りあるコミュニケーションを心がけたい。
連綿と続くひとつながりの力が産み出す
未来への伝承(ものがたり)の可能性と恩恵について
年末年始は正しく思考を巡らしてみたいと思う。
Light-光を Right-正しく
心に灯す営みとして結ばれますように。