◎Damage・Image
このたびの地震と津波が押し寄せた一週間後の同時刻
14:46を迎えた。
黙祷を捧げる。
こんなにも尊い命を奪い
今も避難所で不安の中に過ごされをされている
被災者の方々がいらっしゃるのにもかかわらず
しかも
福島原子力発電所の冷却制御不能となっている
この深刻緊急重要なこの瞬間にも
首相も官房長官も専門的見地からの無策にみえる。
被災後の一連の内閣官房の動きをみていれば
首相官邸のHP上の首相の画像は
まるで緊急性のない真と身のない
ただリーダーシップを醸し出すイメージ訴求重視の
演出された写真であることを感じる人は多いのではないか。
緊急重要度とのギャップを感じざるを得ない。
国の災害対策本部の面々が
一台のテレビモニターもなく
日本列島の地図もなく
書類を整然と長机の上に並べて
会議をしている官房の姿はあまりにも悠長にみえる。
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/actions/201103/11touhoku_jisin.html
http://bit.ly/fGXcxM
この写真がタイムリーにアップされるよりも
国内のライフラインの状況や
国内の物資輸送状況などが
HPトップに情報開示されるべきではないか。
http://www.kantei.go.jp/
(上記はようやく3/25に
震災対策のバナーがついた
http://bit.ly/hf6LNK )
避難所の燃料も尽き
薬もなく食糧も尽きているという
救急患者も多く対応ができかねているという
NHKや民放が追いかけている被災状況の
この過酷な環境下において
なぜ未だ一週間経って
好転しないのか。
官邸会見からは
「きっちりやっています」
「しっかりやっています」の言葉のみで
なにも正しい現在把握の言葉もない。
不測の事態にも速やかな救済・救援を
信託を込めて国に預けているのが国民だ。
しかしその対応の全体像すら把握できずに
そのまま部分部分の言い訳措置だけにとどまる。
IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長が
本日ようやく日本入りした。
日本からの情報が伝え聞けないということで
日本に急ぎの直接の来日となった。
ニュース映像では、きちんとスーツ姿になった首相が
官邸でソファにゆったりと座り
「情報開示に努める」と語っている。
官邸HP上には「表敬を受けました」と記載されている。
http://bit.ly/gYBzm1
表敬訪問?
どういうことか。
狂っている。
制御不能の状況下での問題は
原子力発電所だけではなく
危機管理のできない管理危機の内閣官房ではないか。
現在生き続けている生命が
もしも万一失われていくことがあったなら
明らかに国による人災となってしまう。
この期に及んで
官房長は計画停電への対応につとめ
買い占めをしないようにと会見で国民に語る。
心が痛い。
やるせない。
無力さにつぶされそうな気持ちになる。
http://s.nikkei.com/gf5L1a
重ねて国際社会への連携がなぜできないか。
自衛隊幕僚長の発表も状況掌握されていない。
どうしたことなのか。
なぜ情報開示ができないほど
国家はこの日本列島の情報掌握を
消防・警察に任せきりだったのだろうか。
被災地のこの火急の状況に
幕僚長の言葉は
「・・と聞いている」
「それは現場調整によるため
まだ確認はできていない」と会見で
平然と答える。
深刻な緊急事態ではないのか。
人の命、国家の命がかかっているのではないか。
なぜ、日本はこんなことになってしまったのか。
日本列島は緊密な距離だ。
それなのに
なぜ、官房はこんなに遅足なのか。
緊急に
被災地の人命救助のためにインフラをつながなくてはならない。
しかし
その前に心のインフラをつながなくてはならない。
体制が整わないからできないという
国家統治不能下において
被災後一週間という時間を於いて
いまだ官房対策として状況掌握できないままに至っている
二次的人災が広がり始めている様相を前に
心が詰まる。
祈るばかりだ。
世界から支援の手が差し伸べられている。
しかしながら
未だ原発に対策好転を迎えられないのは
これまでに世界に知られたくないずさんな管理体制が
あるからだとしても
真摯に優先すべきことに努められたい。
原発事故について国は東電のせいにしはじめている。
しかしながら
これは福島県民のためだけのことでなく
もちろん日本国民のためだけのことでなく
世界に向けて環境汚染を巻き起こしている
国家責任のレベルであることに気づけていないのか。
説明責任についてなにも機能できていない。
今、枝野官房長官が3/18の16:50から行なった。
この首相官邸においての会見は
国民の怒りに火を注ぐものになるだろう。
なぜこの期に及んで
「法律に定められた通りに私達はやってきた。
この1週間は、国会の審議なく
皆様をお待たせして
緊急対応に尽くしてきた」という内容の発言を
落ち着き払ってできるのか。
このために「要請」がなくて何も動かなかったと
するのなら私達は何に努めればいいのだろう。
「法律に従う」ということしかできない無策では
緊急時の対応が後手にまわってしまう。
一刻も早く被災地の「延命」のための
インフラの回復を国民が願っているのに
共感性と国民理解に不足する。
現国家に「心」のインフラが必要である。
でなくては、現実的に日本存亡の危機である。
最重要認識不能の政府の管理危機の救われない痛みに
私達国民はこの先、怒りと共に深い悲しみから
新しい政府づくりに向かわなくてはならなくなる。
いまなにもできない
自らの無力への怒りを込めて。