◯季節がめぐりゆくなかに。
深夜零時、新潟に到着した。
昨日は、倉敷だった。
出張が続く。その合間に東京で打ち合わせが続く。
連綿と何かが続く。
その連続の中で、
夏ー秋ー冬と季節は移り変わっていった。
水ぬるむ春の訪れが待ち遠しい。
月曜日の夜、
倉敷に入るために、
タクシーで東京ー名古屋を移動するという
荒技でことなきを得た。
虎屋ブランド研究について
白熱した論議に参加をしていたら
その夜、倉敷に入らなくてはならなかったのだけれど
岡山行きの新幹線の時間を過ぎ
名古屋どまりの新幹線の時間も過ぎ
いよいよ東京発の夜行を選択した。
ムーンライトながらというロマンティックな名前の
23時43分発の列車で
名古屋で翌朝6時40分発ののぞみにアクセスすれば
倉敷の仕事時間に間に合うことがわかった。
Yahoo!路線情報をありがたく検索。
ようやく東京駅のみどりの窓口にたどり着き
チケットを購入する段になって
夜行が寝台特急などではなくて
普通車で座ってゆくということを知った。
しかも、禁煙車は満杯
喫煙車両の指定席券を購入せざるを得なかった。
ホームに出て
いよいよ車両に乗ると
困ったことに、嫌煙者が喫煙車の自分の席を探す前に
煙が目にしみて、ぐらぐら目がまわりはじめた。
このところ、設計開発や分析の仕事が続いていて
その合間に
会議や出張やスタッフ育成などが重なり合っていて
それでなくても脳内がぐるぐるしていたのだけれど
果たして、このまま名古屋まで
たどりつけるのかどうか、たいへん不安になった。
きっと途中で倒れてしまいそう・・・
出発進行の合図とともに、列車は走り始めた。
けれど、目眩はつづく。
どうしよう?
品川駅に着いたとき
本能的にホームに降り立った自分が居た。
ベルが鳴って
ムーンライトながらは、品川駅を後に出発した。
どうしよう?
ともかくは、一度六本木オフィスに戻る。
これまでの人生で
体調を崩して仕事をキャンセルしたことはない。
でも、このたびは、どうしよう?
何か方法はないか?と考えた。
当然、列車がなくなったのなら
車しか移動手段はない。
いつもお世話になっているMKタクシーさんに連絡をした。
名古屋まで4時間で行ってくださるとのこと、2時に迎えに来て
一路、東名高速を走る・走る。
玄関前でタクシーに乗って
渋谷ぐらいまでは意識があったけれど
次に意識が戻ったのは
すでに名古屋駅に着いてからだった。
丁寧な運転手さんのご対応に感謝して、名古屋駅からのぞみに
乗って、倉敷へ。問題なく到着、無事仕事に努めることが叶った。
やはりお金にはかえられないものが、ある。
信用・責任・健康・時間・愛情・・・・
のぞみに乗って、ふと新聞を目にしたら
ライブドアの粉飾決算の大きな見出しが。
六本木ヒルズのイメージは、何だか定まらない。
悲しいことだ。
神戸駅をすぎるときはいつも震災のことを思う
何となく黙想して祈りつつ過ぎ行くが
その日は折しも
11年目のその日であることにも気づき
切なさが胸いっぱいにひろがった。
命こそ。
この一回生をいかに生きるのか
だんだんに道程と道標が見えてくる年齢になってきた。
与えられたことを精一杯努めるということ。
不思議にあんなに生命力が落ちていたのに
仕事現場でクライアントや
仕事仲間のプロモーターと出会ったら
元気になっている自分を知る。
仕事中に、メールを確認していたら
ある方から、MC PlanningのHPにアップしている
Future Endeavorsをご覧になっての嬉しいご感想をいただていた。
その方がこれまでの人生で、なんとなく感じていたことが
そこには書かれていたという、
その共感に、勇気と元気をいただいた。
そのような何か魂の触れ合うちいさな瞬間こそに
生命の躍動を与えていただくような思いがする、今日この頃。
新潟駅についてホテルにチェックインしてから
明後日のための仕事のレジュメを作っていたら
朝を迎えてしまった。
完全徹夜となってしまった。
本日の仕事は、果たしてしっかり乗り切れるでしょうか?
ほんとうに時間が足りない。
精一杯しているつもりなのだけれど、すっかり時間破産。
でも、できる限りのところまでは、走り続けてみたい。
その先に何が待っているのか
出会ってみたい思いがする。
それは、きっと生命尽きた時に、
はじめて見える景色なのかも知れないけれど。
人生の季節も、また、めぐる。