◯時とともに潤うもの。豊かに輝き出すもの。
この数週間、クライアント向け制作物を数多く
BOLD&THOUGHTFULに手がけてゆく日々だった。
日々Macに向かい時間が来ると飛び出して
Machの速度で会議に向かう。
打合せを経て、また軌道修正の宿題を抱えて戻り
再びMacに向かう。
あまり外界に向かう時間がなかった。
それでも日々、時は何かを満たしてゆく。
ふっと外に目を転じれば、確かに時の流れとともに
歓びの輝きがそこにある。

いつの間にか窓の外には新緑が横溢に
六本の木の林がすっかり葉を張り森になって
まぶしいばかりの輝きがあふれている。
その生命力には目も心も奪われる。
このように美しく緑深くなってくると
例年のように今年も終日このあたりは
ランデブーの歓びあふれる聖域となる。
どこから訪れるのか
さまざまな小鳥たちが絶好の隠れ場所をみつけて
愛のさえずりを重ねる。
果たして何種の鳥が訪れているのだろうか?
ティコティコティコティコ・・・
ピヨ・・・ピヨピヨ・・・
チュチュチュ・・・
チチチチ・・・・・
ツー・ツー・・ツー・ツー・
キーキーキーキー・・
チュンチュンチュンチュン・・・
ツイターツイターツイター・・・
愛らしいにぎわいに耳を澄まして
8種ぐらいまでを聴き分ける。
ああ、遠くには、カーカーカーのからすもいて
黄金週間の青い空を楽しんでいるようだけれど
近場は小鳥たちがときめき集まってくる。
次々に新たなさえずりが加わる。
ケチャケチャケチャケチャ・・・・
その一生懸命な鳴きっぷりに思わず笑ってしまう。
時が経つとともにあらたまるものもある。
先日愛車の走行距離が100000kmを超えた。
ガソリンスタンドに行くたびに
なじみのスタッフの方に「もうすぐですね」と
うれしそうに言っていただいた。
「10万キロになったら
そのときにはファンファンファンって
クラクションを高らかに鳴らすんですよ。」
とアドバイスもいただいたが、実際にその走行距離を
迎えたのは、期せずして、この春開設したMC Planningの
アートスタジオの真ん前だった。
元麻布の緑深い静かな佇まいのなかにあるので
さすがにクラクションで祝福できなかったけれど
フラッシュをたいてその瞬間の写真を撮った。

不思議に気持ちがとてもあらたまる瞬間だった。
99999kmというのは
どれだけ足しても「9」である。
というのは、数秘術(ヌメロロジー)的思考で
数字が並ぶと足し続けて最後の総和数を読む。
9が5個並んでいれば、9+9+9+9+9=45
ゆえに4+5=9
これは9+9=18で1+8=9
9+9+9=27で2+7=9
9+9+9+9=36で3+6=9
となってゆく。
数秘術では0からはじまる数字が
1・2・3・4・5・6・7・8と
それぞれピタゴラス的黄金律の意味を
バランスよく含んでいて
最も満ちるのは9であるという。
満ち満ちてその次に1が加わると
あらためてすべてが1に戻る。
9+1=10の1と0を足しても1になる。
99+1=100で
すべての数字を足すと1になる。
99999の「9」が満ちあふれた数字も
すべて足すと9になるところ
そこに「1」が加わると
すーっと総数の和が「1」に戻るところに
何ともいえないよろこびを思う。
99999km歩んできた道も
満ち満ちてあらたな一歩を与えられるような
まっさらな気持ちになれる感じというのか
すべては巡りながら、ステージの1−9を経て
さらに続くステージのはじめに位置づくような
あらたな人生の息づきを思うことができる気がする。
この車が生まれたときには走行距離のメーターは0で
あったのだろうが、入手した納車時には0ではやってこなかった。
大概は、走行して運ばれる瞬間がどこかで必ずあるものだと思う。
私はこのサンクチュアリの緑の下に、当時紹介を受けた
東名横浜から車を運んでいただいて納車を受けたので
すでに距離は2、30km行っていたように思う。
だから、その後、ずっと目を凝らして運転して
どうにか100kmであるとか、
1000kmであるとか、10000kmであるとか、
あらたに走り出す気持ちに戻れるメルクマールな
その瞬間を見逃さないようにしたかったのだけれど
これまでの人生、気づくとメーターに意識を向けるよりも
火急に意識を向けるべきことに囲まれていて
気づくと「あ・・」と見逃してしまい
総和が「1」に完全になる瞬間は
実に看過してしまうことばかりだった。
けれども、このたびばかりは「100000km」である。
ちょうど1000kmの瞬間を見逃して
次の10000kmを待つよりも
ちょうど10000kmをうっかり見過ごして
次の「1」を待つのは
10倍の距離と人生の時間をかけて待ち続けてきたことになる。
しかもメーターにはこれ以上の1000000kmが用意されては
いないので、人生一回のチャンス。
他の車で果たしてこの後の人生
このような機会を迎えるかどうかも、実はわからないものである。
見逃す訳にはゆかないとばかり、その頃になって日々、真剣勝負。
そのことにプライオリティをもたらせば
それは集中してできるものである。
気遣って用心して走るようにして、余裕のない仕事時は愛車に乗らず
タクシーに乗ってやり過ごす入念さで万全を期した。
そして今年の暦の潤いに満ちた『穀雨』の日にそれを迎えた。
時とともに満ちあふれるもの。
そしてあらたなステージを迎える好機が付与されること。
充足感とともに
これまでを振り返り、これからをヴィジョンした。

1に更に1が加われば「2」。
それは数秘術ではパートナーシップを示す。
内に外に目をむけて。
時とともに潤い、豊かに、輝きだす。
黄金週間に光あふれる。