◯励む夏。実る秋。
蝉の鳴く声もうつりかわり盛夏が過ぎ行く。
街の色も人もうつりかわり時空が過ぎ行く。
この連休は氏神様の麻布十番稲荷神社大祭。
見事な神輿が2年ぶりに繰り出される。
麻布赤坂界隈は至るところ氏子が秋祭りを迎え
この夏の余韻を想う。
空はどこまでも天高く青々と突き抜ける。
差し込む太陽光はまだまだ暑さを残しつつも
行く夏との惜別を想わせる淡い翳りを照射する。
日の出と共にミーンミーンと鳴いていた蝉の声が
いまはもう遠くの木々の間でわずかに木霊するのみ。
毎朝4時45分頃の日の出時間きっかりに鳴き出していた
その律儀さもだんだんに薄らぎ遠のいてゆく。
この頃は午前5時すぎ。
それも今日あたりからは鎮まり
晩夏から初秋へ。
日の入と共にチチチチ・・と虫の音が涼やかに
来る秋の知らせのようにおとづれて草を震わせている。
強い雨が草木の葉を打ち雷鳴轟かせ
今年も台風が通り過ぎて行った2007年
未曾有の猛暑の夏だった。
初秋の色もだんだんに濃く深まってゆく頃
今年の夏を振り返る。
600年に一度訪れるとされる幸運の豚年。
世界的にも今年は
思い願うことが叶う奇跡の年と呼ばれている。
今年の夏は夏休み完全返上
日々よくよく仕事した。
行く夏にセンチメンタルな思いの漂泊やまず。
8月末にはリサ・ヴォートのシロクマ写真展が無事終了。
多くの方々にお心を寄せていただき
横浜鴨居のららぽーとまでご足労いただいた。
ありがとうございます。
今回は子どもの目線でかわいらしい展示を試みた。
はじめのちいさな一歩。
お母さんと子どものコミュニケーションに
心揺さぶられる場面にも出会った。



おかげさまで好評の内に結び
今後のお話も活性化している。
いよいよこれからの発展的展開が期待される。
そして一日も弛まぬ
今年の夏の仕事の成果を
晩秋にはお互いに誉め合うことが叶いますようにと
社内で抱えている数本のプロジェクトを
仕事仲間皆で徹底して思考を繰り返し錬成してゆく
暑い暑い2007年夏の足跡。
歓喜は苦労を凌駕する。
感動は進化を創発する。
仕事は人生を深耕する。
目の前の仕事仲間たちの
真剣なプロジェクトプレゼンテーションに触れながら
胸があつくなり
前代未聞といわれる今年の猛暑は
外気の熱気にうなる蝉の声と共に
脳に心に身体性に刻まれていった。
いつか将来に今を振り返ったときには
きっと懐かしくも甘い青春の日々のように
瞬間瞬間を切り取っても精一杯に励んでいる
その燦々とした断片を思い起こすことだろう。
若々しいはつらつさは晩年になっても
きっと生成発展してゆくような人生の機微にありたい。
いま、目指すものがある。
それまでのプロセスはまだまだ努力が欠かせず
私たちが納得できるものにするまでには
まだまだ修行と鍛錬と調査と研究が必要だけれど
皆一人一人の取組みの真摯さから
なによりも昨日よりも今日
今日よりも明日という実感にあふれた充実を思う。
ふと見回せば
机上にはたくさんの企画書と実施書とテキストと報告書。
一織り一織り
一文字一文字
縦糸横糸を編み込んで
過去・現在・未来の経緯を紡ぐ。
朝もなく夜もなく
こんなときにはよく福沢諭吉訓を想う。
昔から大切なダイアリーの表紙にはさんでいる座右の銘。
「世の中で一番楽しく立派なことは
一生涯を貫く仕事を持つこと
世の中で一番みじめなことは
教養のないこと
世の中で一番寂しいことは
仕事のないこと
世の中で一番醜いことは
他人の生活を羨むこと
世の中で一番尊いことは
人のために奉仕して決して恩に着せぬこと
世の中で一番美しいことは
すべてのものに愛情をもつこと
世の中で一番悲しいことは
うそをつくこと」
一つ一つのものごとと大切に向き合い育まれた
私たちの志向や思考はいずれ解け合い溶け合って
紡ぐ愛情の行方はきっと大きな光に導かれるだろう。
正直ものでありたいと願う。


今年も残すところ3ヶ月と2週間。
もうこれだけというか
いよいよこれからというか。
さまざまなことが予定され
スケジュール帳を満たしている。
秋深まる
愛深まる。