◎Nature・Future
しっとりと慈雨のように五月雨が注ぐ一日。
豊かな自然の恵みを享けた黄金週間を振り返る。
まずは葡萄の恵み。
数年間、国内で見ることのできなかった懐かしいタウラージ。
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20世紀の最後の年に
今はもう無くなってしまった鳥居坂下の
すばらしく美味しいイタリアンレストランで出会って以来
このワインには心惹かれて来た。
この黄金週間に
ばったり出会えて幸運を堪能した。
今回ばかりはまとめ買い。
しばらくの間
継続してこの幸福に心酔できそう。
ワインにはブレッド。
元麻布スタジオのリサ・ヴォートのしろくまビストロでは
朝になると香ばしい焼きたてブレッドの香りが満ちる。
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最近は他所のベーカリーで買い物をすることがなくなった。
リサしろくま手作りのブレッドは
オーガニック素材にとことんこだわり
Gold Medalのホールウィートにライ麦
中に入れるドライフルーツ系の素材も
オメガ3の自然農法による恵みを探りあてたもの。
その味は格別で
きわめてナチュラル。
野菜にもこだわりがある。
この黄金週間中には
ゆきした人参の味わいを堪能。
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自然農法による
ゆきした人参は
その名の通り
冬の雪の下の大地でじっくりと成長した。
だからその味は深甚とした甘みにあふれている。
興味深いことにこの人参を水の中に入れると
高密度なので沈む。
別の人参は短期促成栽培のためなのか
水の中に入れるとぷかぷか浮かぶ。
大地の栄養をたっぷりと吸収して
色・艶・香ともに申し分ない美味具象の人参を
大自然の恵みとありがたくいただく。
そして緑の野菜。
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ウィリアムソノマで手に入れたピンクペッパーコーンが
思いのほか青い苦みの味わいにマッチする。
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天才リサシェフはそこに
山椒の実もあわせて炒めたところ
ピンクペッパーの甘みと山椒の渋みと青菜の苦みと
すばらしく旨みが重なりあって妙なる美みだった。
世界中どこをさがしても
きっとこのマッチングはないはずだと
リサシェフもご満悦。
料理はまさに編集の術なのだと語り合いながら
舌に残るかすかな痺れと共に
アロマティックな味わいの余韻のレイヤーを堪能しつつ
あわせて眼でも楽しむ季節のしつらい。
葉を切り落としたら
ぱっと華が咲いた。
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その自然の妙に思わずうっとりする。
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ゆきした人参もながめてみる。
いのちの迸りとめぐりあう。
まだまだこれから芽生える葉の元気を楽しめそう。
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重ねて小さな青い葉をみつめてみる。
いのちの足跡とめぐりあう。
自然の仲間たちもその栄養の恩恵にあずかったよう。
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私達は皆
同じ自然のテーブルの上にあるのだと
心安らかに思う。
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ほのぼのと幸福にして口福なる黄金週間。
くすぐったい新鮮な甘みにあふれた
自然農法トマト。
こちらも水にとぷんと放つと
促成栽培トマトはぷかぷか浮かぶが
こちらスウィートトマトはどぶんと沈む。
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リサシェフは感謝の心を込めてと
器用にハート型にととのえてウィンクして差し出した。
さすがちょっとこだわりがちがう。
天気のよい日には
いよいよリサシェフは
自然農法で作られた高密度のさつま芋の日光浴を
縁側で敢行。
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こうすると太陽光の恵みを吸収して
ほんとうにお芋の糖質が増すので
グリルすると実に甘くふくよかな味わいになる。
春キャベツもすばらしかった。
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その葉脈にはみずみずしい水分が含まれて
いのちの自然の生成がいきづいている。
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どんどんその葉をいただいているうちに
ちいちゃな芯に至っても
そのみずみずしさはけっして失われることのないものだった。
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その存在感に圧倒される。
私達はこの自然の恩恵を内に摂取することで
未来の身性の芯や
未来の心性の芯を創り出しているのだったと
はたと気づいた黄金週間。
この恵みこそが
20日後の「私」という存在をまた
継承してゆく力となり精となっているのだ。
日頃あわただしく過ごしていると
ついつい見逃してしまうような出来事は
ずいぶんとあるものだと思う。
空中のOrbを追いかけているうちに
ずいぶんと世界の見え方が変化してきた。
自然の恵みへの気づきと
空中のOrbへのそれとは
私達にとってはなんら異なることのないものだ。
黄金週間中
心も晴れ晴れとしていたためか
さまざま多彩多様にOrbコンタクト。
まずは最初に撮影した一枚。
連続して動く一連。
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Orbはときどき電気を摂取するかのようで
かつてMacの電源のそばで撮影されることが多かったのだけれど
こちらはひさしぶりに
MacのACアダブター傍で揺れる瞬間。
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空中に白くふんわりした
まあるいOrbがたゆたうことは多いけれど
今回は書棚中央にグリーンがかってどんと存在感。
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そうして空中に白くふんわりと
まるいOrbが
左右に揺れる瞬間。
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未来にこの自然現象たちは
どのようなエッセンスをもたらしてくれるだろう。
それらはあくまでも自然なのだということに
あらためて気づく。
気づかないでいるのは
ただ私たちだけなのであって
それはいつでもそこにあるものなのだと
妙なる自然を思う。
そして
自然の運びを待つ。
黄金週間のはじめに
ちょっと理由あって広尾商店街の散歩をしていたら
トルコの民芸品のワゴンが出ていて
なつかしくイスタンブールの旅を思い出した。
あれはもう15年ぐらい昔のこと。
アジアとヨーロッパの交流点である
ボスフォラス湾の水面は
細やかな光を発して
きらきらと美しく輝いていた。
朝靄立つ海峡を各国の客船が
煙をくるらせながらゆったりと往来していた。
そのイスタンブールで出会った
ナザール・ボンジュという
メデューサの眼に因んだ厄よけのお守りは
そういえばOrbに似ていると
昨年の六本木ミッドタウンの21_21で開催された
『目玉展』で感じたものだった。
そのナザール・ボンジュのお守りを
広尾商店街のゴールデンウィークワゴンで見つけたので
迷わず手に入れた。
イスタンブールのホテルのコンプリメントで
用意されていたナザール・ボンジュは
ひとつひとつが大きくって
ブルーのガラスに
白い眼の不思議な置物になっていたので
持ち歩くことがむずかしかったのだけれど
こちらはちいさくかわいらしい
鈴なりのナザール・ボンジュ。
手にすると
丁寧な細工の銀の留め金どうしが
しゃんしゃんと心地よく音をたてる。
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このところずっと共にある。
未来に幸運を招くといわれる。
そうありますように。